2022年2月1日火曜日
「個人情報の保護」と「情報開示」の狭間で
昨日夕刻の「あんしんメール」に,逆に不安をおぼえられた方も数多くいらっしゃったと思います。お問い合わせと間接的に御意見も頂きました。
過日のNHKのインタビューの中でもお話ししましたが,本校は約2,000人近い方々の健康が交錯する場所と捉えています。それ故,御事情も様々。保護
者様御自身が持病を抱えていらっしゃるお宅もあれば,御高齢者と同居なされているお宅も。そういったお宅は,多くのリスクを常に抱えていらっ
しゃるので,コロナと御家庭との距離感を類推する情報を求められるのも理解のできるところです。その一方で,個人が特定されうる情報の開示に
ついては,学校は公的機関として慎重にならざるを得ません。今回も,たった1通のメールでしたが,他の町立2小学校がこれまで発出したメール
を参考に文案を作り,当該保護者に目通しをして頂き,了解を得た後に町教委にも見て頂き・・・といった手順を踏んでのものでした。何を,どこま
でお伝えすべきか。100点の答えはありません。しかし,今後とも,保護者の皆様の声には,耳を傾けていきたいと思います。
2022年1月31日月曜日
立派な子ども達
昨年まで本校にお勤めだった大原千恵美先生の置き土産に,ウーパールーパーが2匹居ます。毎日,飼育委員会が餌やりをするなど,大切に
育てています。そのウーパールーパーの水槽前での光景です。6年男子が一生懸命,ほうきで何かを掃き集めています。聞けば,餌やりの時に
手が滑り,餌を大量にまいてしまったとのこと。「大丈夫ですか」と問うと,落ち着いて「かき集めて,またえさの筒に入れます」とのこと。
慌てる様子もありません。私はふと,考えてしまいました。「これぞ成長というのではないか」と。低学年の子ども達も,毎日,水槽をのぞき込
みます。しかし,もし餌をこぼすというトラブルに巻き込まれたとき,同じように教師に頼らず,適切に対処することができるのか。校長室には,
社会科教育学の大家・元文部科学省教科調査官の北俊夫先生による「人生は問題解決の連続」なる書が掲げられています。少年はそれを見事に
成し遂げたのです。卒業間近の6年3組,名取さん。成長しましたね。もう1題。とある登校班が,1列にしっかり整列して登校してきました。
そこで,その内の1人に校務センター前で出会ったものですから,「しっかり整列していて立派でしたね」と誉めたところ,私に「有り難うござ
います」と礼を述べました。3年1組の山本さんでした。給食前,4年のワークスペースで4年4組の秋山さんに出会いました。NHKの番組で
とても立派なコメントを言っていたので,これまた誉めたところ,「ソーシャルディスタンスを言い間違えたので・・・」と謙遜しました。「皆
4年生が,あんな立派なことを言ったので驚いていましたよ」と再度誉めると,秋山さんも誰に促されたわけでもないのに「有り難うございます」
と私に礼を述べました。即座に礼を言える。立派な子ども達です。私,結構,子どもを誉めるんですが,常永小の子どもはほぼ全員,礼を言えます。
たいしたものです。
2022年1月28日金曜日
いつもと変わらず,昨日とも変わらず
「永」グループ1日目の様子。1枚目は3年3組,小林千純学級の理科の授業。実験で確かめる内容を,ビデオで確認しています。2枚目は
3年1組秋山珠穂学級の国語の授業。3枚目は1年1組石原学級の国語の授業。どのクラスもいつもと変わらず,テレビカメラが入った昨日
とも変わらず,3密に気を付けながら,しっかりと学習をしていました。朝,教頭先生が,「『取材の時だけ?』などと揶揄されないように,
これまで取り組んできたことを,全教職員で徹底して参りましょう」と,教職員用連絡ツールを使って,全員に指導して下さいました。ところ
で,昨日の「News かいドキ」,御覧くださいましたか?子ども達がしっかりと自分の気持ちや考えを表現していて,校長として,とても嬉しく
思いました。その一方で,「子ども達に忍従を課している」思いがあるものですから,昨日は,テレビカメラに向かう1年生のさみしげな表情が
気になりました,昼休みに1年4組望月学級をのぞきに行きました。そしたら,私の目に飛び込んできた光景は,給食の片付けを終えた望月先生に
しがみつき,甘える女児2人の姿でした。密だの,ソーシャルディスタンスだの,そんな野暮な言葉は全く浮かびませんでした。むしろ,ホッ
としたというか,とても嬉しい気持ちが一気に広がりました。これぞ,子どもの本来の姿!そう思ったのです。
2022年1月27日木曜日
【速報】NHKの取材を受ける
本日,10日間に渡る「分散登校」がstartしました。誤解を恐れずに申し上げれば,何か真新しいことを始めるわけではありません。地域の
感染レベルが3に引き上げられたことに伴い,「これまで行ってきた感染予防対策」をより徹底して行うということです。写真は4年3組辻学級の
様子です。感染予防として,座席配置も市松模様に整えています。さて,そのような中,NHKが「学校現場の感染対策」というテーマで取材に
訪れました。朝7時過ぎには,大きな取材専用車でおいでになり,午後1時過ぎまで本校に張り付きで,取材をなさいました。このような御時世
なので,取材依頼を頂戴した時には躊躇したのですが,保護者の皆様がお子様のコロナ感染を危惧なされている時だからこそ,むしろ積極的
に情報発信をした方が良いだろうとの判断で,取材を受け入れることにしました。朝の登校場面から,教室に入室するときの手消毒の場面,
朝の会,体育館での体育の様子,給食前の手洗い場面,配膳,黙食風景etc・・・。半日をかけ,じっくりとカメラを回していらっしゃいました。
子どもにもインタビューをしていました。本日午後6時10分NHK総合「Newsかいドキ」で放送されるとのことですので,常グループだけで無く
永グループの保護者の方々も御覧頂きたいと思います。そして,常永小の分散登校の様子を知り,御理解頂ければと思います。子ども達,私
同様,若干緊張ぎみで,おすまし状態でした。
2022年1月26日水曜日
コロナ禍,頑張る子どもに校長賞
いよいよ明日から分散登校を実施します。そこで,本日は生活指導を含め色々な指導や諸準備に追われました。その一つが,せっかく半数児童
の登校下で行う授業が,児童の座席が分散せず,一か所に蜜状態になっていたのであれば分散登校を行う意味が無くなってしまうので,常・永
それぞれ,半数ずつ登校しても,市松模様に座席がなるように,座席替えをしました。写真は,4年1組の座席移動の様子です。もう一題。今日は
月1で,私が子ども達に名曲と共に直接話しかけるお昼の放送「Principal-Time」でした。その中で,昨年同様,コロナ禍,我慢に耐える子ども達を
応援しようと「校長賞」を今回も授与する旨を,放送内で発表しました。詳しくは本日,「レッツチャレンジ校長賞」なる便りを1人一枚持たせ
ましたので,そちらで御確認下さい。今回は,学校で,賞状授与式も行いたいと思います。是非,チャレンジさせて下さい。本日,子ども達に
プレゼントした曲は「春よ来い」(https://www.youtube.com/watch?v=XlfurSs8KqM)と,NHKの北京オリンピック放送テーマ曲miletの「Fly High」
(https://www.youtube.com/watch?v=TMDNnaQiCHY)の2曲。中でも,2曲目は私から子ども達への応援歌でもあります。早く子ども達を,何の
心配も無く,伸び伸びと,広い大空の下で遊ばせてあげたいものです。季節も,精神的にも「春よ来い!」。
371という数を前にして
報道に依りますと,昨日の山梨県内における新型コロナウイルス新規感染者は371名だったとか。更に朝刊1面見出しには「ピークは先」
との文字も躍っています。山梨県からも,ほぼ連日,知事名の要請・依頼が,地教委を通して下りてきます。本校は,児童,保護者,教職員と
その家族を含めると,約2,000名を超える人々の安全・安心の中心に位置尽く場所となります。そこで,医療崩壊や教職員を含むエッセンシャル
ワーカーの確保など,危惧する課題回避のため,適切な行政判断と対処が求められ,正直なところ緊張の連続です。学校の長の立場に立つ方は
私を含め,自校でクラスターが発生することを一番恐れていると思います。私も,学校が安全・安心の場であるというのは,保護者との信頼関
係構築において,1丁目1番地の課題だと捉えています。そんな中,保護者の皆様の中には,「これだけ感染者が出ているのに,常永小学校は
休校の話も聞かないし,集団で検査を求められているといった話も聞かないけれど,大丈夫なのか」という不安感を抱いている方もいらっ
しゃると思います。そこで,お伝えしますが,現状において,学校,学年を閉鎖しなければならない事態には至って居ませんし,お陰様で集団で
各種検査を求められる事態にも至っておりません。ただし,これには,保護者の皆様の御理解と御協力があってのことであることを申し添えます。
昨日は,「チームを組んで仕事をしている方が陽性になったので,万が一を考え子どもを早退させます」という保護者様がいました。「下の子が
通っている●●園で陽性者が出たので,下の子の検査結果が出るまで学校をお休みさせます」と言った御連絡もいただいています。いわば,
保護者の皆様が,本校にウイルスを持ち込ませないために,徹底した「水際作戦」を展開して下さっているということです。有り難いことです。
私たちも,本校が感染の場とならないように努力しますので,今後ともお力添えの程,よろしくお願い致します。分散登校を明日に控えた本日の
取組については,この後,UPします。
2022年1月25日火曜日
【速報】常永小の分散登校
このことについて,昨日お伝えしましたように本日,子ども達が「お便り」を持ち帰ります。御確認をお願いします。なお,主だった内容と
「お便り」で伝えきれなかったことを,ここでお伝えさせていただきます。①これまでの「常」・「永」の2グループを用いて,1日おきの分
散登校を実施します。②学期末を控え,学び残しは許されないことから,1年生からの全学年で6校時授業とします。ただし,低学年生に対して
は,fullの6時間授業は厳しいことから,学習の進め方には十分配慮します。③下校時の安全を確保するために,6校時の終了時刻が早まるよう
に特別日課を仕組み,更に「集団下校」とします。④児童のことだけで無く,保護者への感染拡大を防ぐという社会的命題から,保護者にご参集
いただく行事については,色々な対応を試みました。詳しくは,本日配布の「お便り」を御覧ください。「地域・社会に開かれた学校」をめざし,
今後とも積極的に情報発信を行って参ります。御質問等がございましたら,担任や教頭等にお問い合わせ下さい。当然,直接に,私宛でもOKです。
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