2021年3月27日土曜日

1年間,ご愛読ありがとうございました

私としましては,日々の学校の様子をお伝えすることを通して,お子様方が通われ,日常の大半を過ごし,より良い人生を歩むために学ぶ常永 小学校が今,どんな雰囲気に包まれているのか。どんな風が吹いているのか。その空気感や,学校経営に当たる校長はどんな人物で,どんなことを 考え,日々起こる出来事を,教師として,また校長としてどのようにとらえる人物かを御理解頂きたいと思い,ほぼ毎日Blogを記させて頂いてきま した。日々御多用の中,本校Blogに立ち寄って頂きまして,誠に有り難うございました。最後に,過日,児童と保護者より頂いたメッセージを, 御紹介します。来年はより一層,児童の期待に応えられるよう,保護者の皆様方にとりましてはより身近な校長でいられるよう,頑張っていきたい と思います。このBlogをもちまして,令和2年度常永小学校のBlogは終了させて頂きます。1年間,ご愛読有り難うございました。なお,子ども達は いませんが,当然学校に休みはありません。令和3年度の始業式までは不定期となりますが,子ども達を受け入れるための学校の動きを時折upして いきたいと思います。何気ないときに,何気なく訪れて頂けると幸いです。校庭の桜が満開です。 校長 深澤秀興

仰げば尊し我が師の恩

卒業式において全く歌われなくなってしまった「仰げば尊し」。そのメロロディーの優しさからか,このシーズンになるとピッタリの曲と して,心に曲がこだまするのは私だけでしょうか。児童に配布した通知で御案内申し上げましたように昨日,13名の先生方が本校を離任 なさいました。「退職」が多く,ビックリなされた方もいらしたかと思います。が,本校在職1年で御退職の方々は,コロナ関連の学力向上 対策担当等,期間を区切った上で採用された方々なので,何かあった訳ではございません。御安心ください。逆に,新聞等で御覧になった方 もいらっしゃると思いますが,ほぼ同数の先生方が着任なさいます。こちらの先生方については,4月以降に詳しく御紹介させていただきます。 と,いうわけで昨日,離任式を行いました。ここでも,三密を回避するため,多目的室を臨時のスタジオに仕立て,そこでの離任式をLive中継 しました。子ども達はブラウン管を通して離任式に参加しました。児童の代表が先生方に花束を贈呈する場面では,御指導を頂いた先生との別れを 惜しみ,涙する児童の姿が見られました。私たち教師にしてみると,教育という高貴な職に従事させていただける喜びと,「よ~し,また頑張ろー」 という次へのエネルギーが沸き立つ瞬間でもありました。

2021年3月25日木曜日

春なのに~♪

昨日,修了式を行いました。コロナ,コロナの1年。授業日数は185日でした。そんな中,兎にも角にも,子ども達は色々なことに辛抱し,よく 頑張ったと思います。全てのあゆみの,担任からのコメントに目を通させていただきましたが,そのことが如実に表れていたと思います。修了式は 今回も,校内放送を用いて行いました。さて,そんな中,落ち着かない半日を過ごした子どもが,何人かいました。離席をしたり,些細なことで 友達と言い争ったり。私は,こう考えました。大人でも,1年納めの日ともなれば,何気ない普段とは異なる,なんとも言えない気分に包まれます。 ましてや,子ども。クラス替えを控え,友達や先生とも別れるかもしれない。ともなれば,不安な気持ちが,幼い子どもの小さな心を覆う。何か, モヤモヤしたのだと思います。校庭の桜は,5分咲き。50を過ぎた私の耳には,かつてのアイドルが歌った「春なのに~♪」の曲が聞こえた気が しました。一方,空を見上げると,子ども達の進級を祝福するかの如く,一点の曇りも無いBlue Skyが広がっていました。さて,メールでお伝え しましたように,令和2年度末の異動が発表となりました。明日は,離任式。「春なのに~♪」…。

2021年3月23日火曜日

芽生える自覚・育てる自覚

卒業式後の最初の登校日。昨日の朝一で,5年生にランチルームに集まってもらいました。冒頭,子ども達に問いました。「私は皆さんに, どんな話をしようと考えているか,わかりますか?」と。反応は,あまり良くありませんでした。そこで,質問を替えました。「皆さんはまだ 5年生。けれど,6年生が卒業したことで,目に見えない何かを今日から背負っています。何だと思いますか?」。すると,2人の男児が, パッと手を上げました。指名すると,「最高学年」,「最上級生」との答え。「花丸です」と,天井に向け,花丸を空がきしました。下の 写真を御覧下さい。決して,私が大声を出した後ではありません。どの子も,体・耳・目を,話をする人に向け,じっと話を聞き,考えています。 無駄口,手いたずらなどする子は1人も居ません。100人の子ども達に芽生えている最高学年・最上級生としての自覚をしっかりと育て, 1年後には,今年の卒業生同様,立派な卒業式を挙げられるよう,心して取り組んでいきたいと思います。美しい花は,本校の至る所で 咲き誇る,本町の木・乙女椿の花(camellia)。ちなみに,本町は今年,町制施行50周年。ロゴマークは,この乙女椿をデザインしたものです。

2021年3月20日土曜日

第19回卒業証書授与式(3.19)

令和2年度卒業証書授与式を昨日,3月19日に,昭和町長塩澤浩様をお迎えする中で,挙行致しました。心配された天候にも恵まれ,「心 あたたまる卒業式」(保護者の方より,このようなお声がけを頂きました)を行うことができました。本日の,山梨日日新聞にも掲載されてお りますので,併せて御覧いただければと思います。新型コロナウィルス感染症が懸念される中での卒業式だったので,会場のレイアウトも 昨年のものから一新しました。また,呼びかけを短くするため,卒業証書授与の前に,一人一人が夢や決意を述べる場面を設定しました(呼びかけ を短くするため)。このときだけシャッターチャンスだったものですから,6年生にはマスクを外させました。あとは,合唱においても,マスクは 着用させました。また,呼びかけは大声が御法度でしたから,マイクを使用させました。94名の卒業生を無事に飛び立たせることができ, 本当によかったです。ちなみに,皆勤(6年間に渡り,欠席0)は,5名いました。

18日、卒業式前日

インターバルが長くなり、御心配と御迷惑をおかけしました。お詫び致します。今朝の山日新聞にすでに報道して頂いた通り、昨日、第19回卒業式を挙行させて頂きました。この模様については、次号に譲らせていただきます。ここでは、前日18日の関連ニュースについて、お知らせします。既にお知らせしたように、今年も昨年に引き続き、コロナ対策の一環として、在校生代表・5年生の卒業式への参加は、見合わせました。しかし、5年生に来年に向け、卒業式のイメージを抱かせ、最上級生としての自覚を育ませることは、大事な教育と考えました。そこで、5年生に、6年生の練習を見学する機会を持ちました。見る方も、見られる方にも緊張感が生まれ、とても有意義な時間となりました。ビオトープは今、「花咲爺さん亅の世界です。週末、お越し下さい。

2021年3月11日木曜日

常永小の3.11

昭和町教育委員会の御指導の下,半旗をかかげました。また,2時46分のサイレンに備え,1東日本大震災から10年という話,2「悼む (いたむ)」という言葉の意味,3半旗掲揚の意味を,昼の校内放送で,解説させていただきました。そして,町のサイレンとともに,全校で 黙祷をささげるよう指導しました。当時の太田学校長先生から後になって「何と,満杯のプールの水が,地震の揺れで波打ち,子ども達が登下 校で通る通路(プロムナード)までこぼれ出てきたんだよ」というお話しをうかがいました。校区内のイオンモールはグランドOPENを控えていまし たが,震災によりOPENを延期したと記憶しています。10年前。皆様はどこで何をなさっていましたか。私は行政におり,甲府で会議をしていまし た。電信柱が,メトロノームのように触れ,恐怖を感じたことを昨日のことのように覚えています。半旗を掲げたセンターポールの脇の桜は, 6年生と被災者の希望の如く,膨らんでいました。サイレンの中,校舎は静寂に包まれました。

2021年3月10日水曜日

本校の『小さな巨人』

月曜日のblogで,「39(Thank you)郵便」がスタートしたことをお知らせしました。この期間中は,お昼の放送を使って,児童会本部役員が 「これは!!」と思う葉書を読んでくれます。今日の1枚は特大ホームラン作品です。2年生の女児から「6年生のみなさま」に宛てた葉書です。 御紹介します。あえて漢字に直さず,そのままの表記で記します。「6年生のみなさん ごそつぎょうおめでとうございます。いままでわたしたち をささえてくださってありがとうございました。中学校へ行ってもがんばってください」。2年生のいち女児が6年生全員にメッセージを送る といった発想自体すごいのに,この葉書の真骨頂はここからです。続けます。「そして,6年生のたんにんの先生,おつかれさまでした。 先生たちもわたしたちといっしょにがんばりましょう。」ですと…。りおさん,りおさんは本校に在籍する多くの『小さな巨人』の中のまぎれも ない1人です。児童会本部のお姉さん達は,りおさんの字の美しさにもビックリしていましたよ。もう1題。今日は給食で唐揚げが出ました。 しょうがとニンニク味の効いた美味しい唐揚げでした。給食もほぼ終わろうとする頃,とある教室を訪問したところ,ある男児が,唐揚げを一つ だけお皿に残し,腕組みをしていました。嫌いなのかと思い,「唐揚げ嫌いなの?」と問うたところ,やおら箸をとり,1口でパクり!!! 「あっ,そうか!好物だから,最後にとっておいたんだね」。彼コクリ。私も,大トロは最後派です。ちなみに,お子様に,何番目に食べたか, 聞かれてみてはいかがですか。

2021年3月9日火曜日

特別の教科「道徳」

19日が卒業式,24日が修了式。いよいよ,今年度もあとわずかになってきました。学校も,各種行事もほぼ終わり,各学年とも学習に熱が帯びて 来ました。と,同時に,校長室に持ち込まれる書類の量も多くなってきました。本日は,そのような書類の中に,とある学年の特別の教科「道徳」 に係る所見がありました。誤字・脱字のチェックが主な目的ですが,いつしか,子ども達がどんな学びをしたか,その内容に引き込まれてしまい ました。こんな所見がありました。「『きつねとぶどう』の学習では,『親ぎつねが自分が大事にしている子ぎつねをまもりたいという気持ちが わかった』と,ノートに書きました。自分のために尽くしてくれる家族に対して感謝の気持ちを表そうとする意欲が高まりました」。こんな,所見 もありました。「『今のぼく,むかしのぼく』の学習では,自分の生命が多くの人たちによって支えられ,成長していることに気付きました。『い のちは自分で守っていく』と,ワークシートに考えをまとめていました」。2学期に「道徳」の授業は御覧頂きましたが,近頃,お子様と,所見 に記されたようなお話しをなさっていらっしゃいますか。このような機会をとらえて,「最近,道徳の時間には,どんなお話しを学習したの」と 問われてみてはいかがですか。下の写真は,春を告げ,目を楽しませてくれる,職員玄関入り口の花々。

2021年3月8日月曜日

人事評価(校長先生を評価する)

6年生の卒業や年度末を控え,新児童会本部主催による,お世話になった先生やお兄さん・お姉さん,友達に感謝の気持ちを伝える 「39(Thank you)郵便」が再びスタートしました。前回同様,「どうも,うちの子どもは郵便をもらっている様子が無い。ちょっとふびん なので,校長先生,郵便を出して頂けませんか」という御要望の方がいらっしゃいましたら,担任と連携するか,または私が郵便を出しますので, 私宛か担任宛にこっそり御連絡ください。ところで,私の所には早速,いずれも2年生女児から6枚の郵便が届きました。その中から, とっておきの2枚を御紹介します。ちなみに,私たち教育公務員は,地方公務員法で人事評価の対象となっており,山梨県教育委員会の定めに 依れば,校長を評価する第一次評価者は地教委の学校教育課長,第二次評価者は地教委の教育長となっています。評価される私としては, 下に示した女児2名の評価を,課長さん,教育長さんは適正に人事評価に活かしてほしいです(;^^)ヘ..

2021年3月5日金曜日

青少年の健全育成をめざす横断幕,設置

昭和町青少年総合対策本部並びに青少年育成昭和町民会議様は昨日,本校に青少年の健全育成をめざす横断幕を寄贈してくださいました。そこ で,本校では同横断幕を東門・体育館寄りのフェンスに掲げさせて頂きました。横断幕中央には,横断幕標語コンクールで最優秀賞に輝いた6年 小山さんの作品が,左右には「家庭の日」ポスターコンクールで同じく最優秀賞を受賞した5年木村さん(左)と2年平沢さん(右)の作品が それぞれ描かれています。皆様,同所を通りかかった折には,是非御覧になって下さい。今夜は,私も,毎日洗濯をしてくれる妻と娘に「ありがと う」を言おうと思います。

2021年3月4日木曜日

速報❗️新登校班始動!!

昨日お伝えした「新登校班」が本日始動しました。今朝はいつになく列が整い,新班長さんは緊張気味。後ろを意識する余裕が無いのか, 間隔が大きく空いたり…。慣れるまで,大変ですね。集合時刻や集合場所,場合によっては班編制が変わったりというところも有ると思います。 お気付きのことがございましたら,学級担任まで御連絡ください。

2021年3月3日水曜日

常永3題

第1題,卒業式の練習がスタートしています。三密対策,飛沫感染を防ぐ対策等,コロナ禍ならではの対応を迫られています。そこで,第2部 の呼びかけは,常永公園側の側面全面を使って合唱台を組み,極力,横の児童との間隔を空けるようにしました。また,飛沫が飛び散ることを 防ぐため,呼びかけはマイクを使うようにしました。更に,卒業式自体の短縮化を図るため,児童の移動は集団で行う・・・等など,色々考え 取り組んでいます。第2題,本日5校時,地区集会を開催し,新登校班名簿の作成を行いました。その後,校庭に移動し,班長には横断 の仕方を学習してもらいました。いよいよ,明朝より,新登校班による登校がスタートします。是非,温かく見守ってあげてください。第3題, 4・5年生宛てに,写真4のチラシを配付させて頂きました。実は,3月26日(金)の離任式の後,昭和町商工会青年部(部長齊藤隆典様… 本校保護者)様が,キャリア教育や郷土学習等を兼ね,職業体験を企画してくださるそうです。そのイベントへのお誘いチラシです。過日,説明に お越し頂きましたが,既に2回,開催され好評とのこと。離任式後の空いた時間を使ってとのことだそうです。対象は4・5年生限定ですが ふるって御参加下さい。お薦めします。

2021年3月2日火曜日

自分の心と折り合いを付ける…その学習

とあるクラスで,廃材を使って作品を作る学習を行っていました。担任によると,ある時点まで男児は,試行錯誤しながら廃材を組み立てて いたとのこと。ところが…。しばらく経って男児は,「壊れてしまった」と担任にいいつつ,跡形も無く,それこそ作品の痕跡が無くなるほど バラバラになった廃材を,担任のところに持ってきたとのこと。担任は,教育の絶好の機会と捉え,「どんな作品を作ろうとしたのか」,「作品 は完成しなかったが,考え続けたことは立派だった」など,男児にとっての図工の時間を,作品こそ完成できなかったものの,意味あるもに しようと問いかけました。担任は校務センターで「今日の図工は,大変疲れた」と,思わず本音を吐露しました。実は,それを聞いていた私も, 作品を作ることが図工の本来のねらいだったかもしれないけれど,考えがまとまらずムシャクシャしている自分に気付き,その結果作品を壊した 自分も認識し,そして「また,やってしまった」と悔いる自分を感じるのも,これまた学習。出来る喜びを感じるだけが教育では無い。苦しい けれど,自分の心と折り合いを付けながら生きていく術を学ぶのも,大切な学習だと考えています。もう1題。ビオトープ脇の交差点での 出来事。忘れ物に気付き家に取りに戻った男児(始業前)が,血相を変えて走って戻ってきました。そこに,1台の軽乗用車が。私は,交差点から 離れたところに居ました。車は男児に気付き,停止線に停車。男児はそれを確認した後,次の瞬間,ドライバーに「お先にどうぞ,どうぞ」を促す ジェスチャー。ドライバーは恐縮しながら,先に左折していきました。飛び出すわけでも無く,身を守るために車を先に行かせる考え。スーパーな 5年男児でした。下の写真は,4年2組の版画作品。どれもこれも力作。

2021年3月1日月曜日

真の勇気と素直な心

中休み,ある担任が校長室を訪ねてきました。聞けば,木曜日に,クラスのCDプレーヤーのアタの部分が壊れ,そのままの状態になっていたとのこと。 担任は,その状況を,意図して壊したわけでは無く,何らかの拍子で壊れたと判断。翌日の朝の会でその旨を伝えつつ,「叱らないので,名乗り 出てほしい」と伝えたとのこと。すると,その日の午後,一人の男児が名乗り出てきたとのこと。何という勇気でしょう。担任の先生が「叱らない」 と述べた,その教師の言葉を信じる素直な心。ナント素晴らしい心でしょう。担任曰く,昼休みに連れてくるので,校長先生から誉めてほし いとの依頼でした。担任と共に校長室を訪れた男児に,私が「先生が叱らない,とおっしゃった言葉を信じたのですね」と問うと,男児は 「はい」とおおきく頷きました。その上で,名乗り出た。私が常に出来るかと問われると,正直,心許ないです。なのにこの男児は真の勇気と 素直な心を既に持ってる。お金では買えない宝物。是非,大切にしてほしいです。もう一題。金曜日の夕刻7時30分から,第3回学校委員会を 開催しました。過日実施した学校評価の報告や来年度の学校方針の承認等,大切なことを御審議いただきました。その中でとある委員様から, 「学校評価の声の中に,『来年度の運動会は,今年度同様,半日にしてほしい』というものがある。そのような声が,保護者の中に多数有ると いうことも承知しているし,私も賛成している。しかし,この協議の中に,そもそも大事な児童の考えは反映されているのか。子どもの考えも 尊重しながら,議するべきではいか」という御意見をいただきました。確かに。貴重な御意見を有り難うございました。