2018年10月10日水曜日

10月10日 4年生社会科見学

10月10日(水)
4年生は社会科の学習の一環として

信玄堤に関連する史跡と
杉浦醫院へ見学に行きました。


始めに信玄堤に関わる史跡を見学しました。
事前学習でもお世話になった講師の保阪さんも見学に同行していただきました。

かつて釜無川と御勅使川の合流地点では頻繁に氾濫が起こり,
昭和町近辺の地域は洪水の被害に悩まされていました。

武田信玄は川の流れを変え,2つの川の合流地点を変えるという
取り組みを行いました。


まず,「石積出」という堤防を見学しました。

堤防というと,川に沿って作られているというイメージがありますが,
この石積出は川に突き出した形で作られています。

全部で5つの堤防から成り立っていて,
御勅使川の急な流れを穏やかにしていたそうです。
石の種類や大きさが違い,長年にわたって壊れては直し…を繰り返した様子が分かります。

写真ではそれほど高くないように見えますが…
これは長年の川の流れによって土砂が堆積した結果であって,
実は下の写真のようにとても高い堤防でした。

実際に登ってみましたが,予想以上の高さに驚いている様子でした。

 
次に「将棋頭」を見学しました。
これは,急な流れの御勅使川を2つに分けるための2つの堤防で,
将棋の駒の頭の形に似ていることから名づけられました。

写真の上部から将棋の駒のように開いているのが分かるでしょうか。
 2つの堤防の間は少し空いていて,そこから流れの穏やかな水を
田んぼに流しています。


そして,信玄堤の本堤を見学しました。

 
川には「聖牛」というものが置かれています。
川の流れを穏やかにする働きがあります。

教科書の学習だけではなく,実際に見ることで
子どもたちもより身近に感じることができたようです。


続いては,風土伝承館 杉浦醫院に見学に行きました。
ここは,「地方病」を解決するために尽力した
杉浦健造・三郎親子の研究の功績を知ることができる施設です。


当時のままの病室の様子,
地方病に苦しむ人の写真や当時の新聞記事などを見て
地方病の怖さや杉浦親子の努力を知ることができました。


半日の見学でしたが,
とてもたくさんのことを学ぶことができました。
見学での発見を今後の社会科の学習へ生かしたいと思います。