体は小さくとも,成長過程にあろうとも,子どもといえども一人の人格を備えた人。子どもを決して軽くあしらうことはあってはならない。教師を続ける中で,この考えは確信となっています。今朝,登校の見守りに出かけ,学校に戻る途中。最後の集団の更に後方を,物陰に隠れるようにしながら付いていく一人の男児に出くわしました。瞬時に,「登校班内に,何らかのトラブルがあり,集団から離れて登校しているのだな」と考えました。早速,「どうしたの?誰かにいじめられているの?校長先生が守ってあげるよ。心配しないでいいよ」と声を掛けたところ,その少年から帰ってきた言葉は・・・。「違います。・・・話が難しくなりますが,実はボク,恥ずかしがり屋なんです」と。???「どういうこと?」。「実は,今日,寝坊をして,集合時間に遅れたんです。それで,恥ずかしくて(見つからないようにしていた)」と打ち明けてくれました。5年生の少年です。なるほど・・・。深い真理。そこまでは,さすがに読み切れませんでした。しかし,5年生,11歳にして「自らの行いを恥ずかしいと感じるか」と,ある意味,感心しました。そして,ついついその男児に「恥ずかしいと思えることが立派だし,恥ずかしいという感情が持てることは,心が大人に近づいている証拠だよ」と褒めてしまいました。子どもといえども,その思いの深さに,改めて勉強をさせてもらいました。
2年生の作品