2020年7月28日火曜日

いつか やがて きっと

昨日は別の仕事に追われ,blogを記すことができませんでした。そこで,今日,2本目をupしたいと思います。かつて勤めた学校に,改めて勤めさせていただく喜びを,折々に感じます。その一つに,成長した子どもの姿に接することができるという喜びがあります。朝,旗振りを兼ねて,地域に出て行きます。そこで,本校を卒業し,中学生になったかつての児童と多数で会います。どの子も,思春期まっただ中なのに,「おはようございます」と声を掛けると,それに勝るとも劣らぬはっきりとした声で,「おはようございます」と挨拶を返してくれます。そんな中に,かつてなかなか教室に入れなかったAさんがいます。えっ,もしかして,今のはAさん?Aさんの表情は,その頃とは似ても似つかぬほど輝いていました。それは,決して朝日に照らされていたからだけでは無いと思います。同じく,自転車でさっそうと駆け抜けるBさん。Bさんは小学校時代,担任の先生に何度もお迎えに来ていただいていました。そのBさんが,私を追い抜きざまに「おはようございます」と声を掛けてくれます。極めつきは,今朝の出来事。自転車に乗り,信号待ちしているCさんは,紛れもなく友達とけんかすると荒々しく暴言を吐く児童でした。そのCさんが,Cさんとはみま違うばかりに,柔和な瞳で「先生,ご無沙汰しています。●●です。」と声を掛けてくれました。私が日々接している,今はなかなか教室に入れない子も,今はなかなか登校を渋る子も,今は怒りにまかせて粗暴な言葉を発する子も,誰も彼も「いつか,やがて,きっと」,Aさん,Bさん,Cさんのようになる。そう信じて,焦らず待つことも教育には必要なのではないかと。ちなみに,「いつか やがて きっと」は,押原中学校で長らく国語の教師をしていた父が,人に求められると好んで記していた言葉でもあります。今日は,山梨県教育庁義務教育課指導主事早川優子先生が,研究指定校の指定書を届けてくださいました。