2021年6月18日金曜日

子どもは過ちを糧に人となる

成長過程の子どもをお預かりする学校では,当然,色々なことが起こります。これまで,このBlogでお伝えしてきたような素晴らしいこと, 嬉しいこと,誇らしいこと。そして,当然,過ちも起こります。今日は,そんなお話しです。残念なことに,ある学年で,御菓子を学校に 持ち込み,ある子はマスクに隠して,そしてまたある子はトイレで食べていたということが発覚しました。当該学年で調べていただくと, 1人2人ではなく,10名を超える子どもが関わっていたとのこと。学年で,適切に御指導いただきましたが,直接話しをしたくなり,当該 児童だけでなく,学年全員を集めていただきました。「叱る」などと言う気持ちは毛頭ありませんでした。なぜなら,細かな指導は学級担任の 先生方が丁寧にしてくださっていたからでした。むしろ,我が子達に,諭したかったのです。中身は,私が大事にしている言葉,「真面目」 に生きる,「真剣」に生きる,「努力」する,「優しい心」を大事にする,そして「信頼」についてでした。ちなみに私は,卒業アルバムの 卒業生に贈るメッセージには,これまでこれらのことを記してきました。怒鳴りもせず,大声も出さず,語りかけました。子ども達は,私の 話を真剣に聞いてくれました。時にうなずきながら。過ちのない人はいません。成長過程の,小学生であればことさらです。「ついつい」 や「まがさす」ことだってあります。大事なことは,過ちを糧にして成長する。同じ過ちを2度・3度と繰り返さないことだと思います。ある 児童が「日記?反省文?作文?」と題する文章を書いてくれました。そこには,「御菓子をもらい持ち帰ったことについて,これからはそういう 悪いことはやめると,心にちかいました。親にも言われるけど,これからは態度で示すことを考え,真面目に物事を考えていきたいと思います。 信頼ということもとてもとても大切ということがよく分かりました。楽しく生きていくために,真面目に生きていく,このことについて深く 考えようと思います」。人の話をここまで深く受けとめられる子ども達。信頼できる子ども達だから,穏やかに話ができる。また,大きく 成長しましたね。6年生が実施した租税教室の記事が,山梨日日新聞に掲載されました。