2021年11月30日火曜日

学校の宝とは…。児童会役員選挙に思う。

中休みと3校時を使って,来年度の児童会本部役員を選出するための立ち会い演説会を行いました。本校では,児童会役員選挙が初体験の 3年生には,立ち会い演説会を経験させるために体育館で,生の演説に立ち会わせました。4年生以上は,3密対策で各教室(remote)で 参加させました。私は3年生と共に,全ての候補者とその責任者の演説を聴きました。明らかに,家でも猛特訓をしてきたなと分かる演説を 見聞きし,色々なことを思い,考えました。抑揚のある,しかも身振り手振りを添えた迫力ある演説。優劣付けがたいものでした。その候補 者を援護する責任者の演説もこれまた立派。また,これらの演説を真剣に聞く3年生の姿も立派。私は腕組みをして,思わず体育館の 天井を見上げて思いました。本校の宝は,全国的に見ても自慢できる校舎で無ければ,グランドピアノに代表される高価な備品でもない。 紛れもなく,自ら伸びよう伸びようと努力する子ども達なのだと。いわゆる大人の“利益”等とは無縁の,友達のために練習を重ね,緊張感と 対峙しながら必死に覚えた演説をそらんじる友情と人間関係なのだと。我が子に寄り添い,特訓に付き合って頂いた保護者の皆様に,見て頂け ないことも,心の底から申し訳なく思いました。故に,申し上げます。どの子も,本当に立派に成し遂げました。今晩,是非御家族で,その 努力を讃えてあげてください。この後,開票が行われます。子どもの選挙とは言え,希望が叶う子どもと,叶わない子どもが出てきます。しかし, ここが学校の腕の見せ所と言うことを私たちは承知しています。希望が通らなかった子ども達を,学校全体でフォローします。まかりまちがっても 「立候補しなければよかった」,「応援演説をして無駄だった」などという陳腐な思いなどは決してさせません。立候補という勇気を賞賛し, 必死で演説に取り組んだ努力を讃え,力強く前を向いていけるように指導をさせていただきます。(得票数は,公表しません。)学校の宝は, 未来のある伸びゆく子ども。その事を改めて,子ども達から教えていただきました。担当の渡邉皓教諭は,子ども達に“本物”をと,昭和町選挙 管理委員会より,正式な記載台と投票箱を借りてきてくれました。